～神経を残すことができます～

虫歯が深くまで進行してしまい虫歯を取り除く際に神経まで損傷してしまう可能性がある場合、意図的に虫歯の最深部は残し、その上にドックスベストセメントを置き、セメントに含まれるミネラルによって虫歯菌を殺菌して神経を守る治療法です。

神経を取ると一般に歯の寿命が短くなると言われています。
神経はかなり複雑な形をしており特に根尖部（根の先の部分）が複雑になっていると、どんなにしっかりと神経をとってもまた痛みや歯ぐきの腫れが生じやすいと一般に言われています。神経を取った後、再発して痛みや腫れが生じた時には、再治療できれば良いですが抜歯になってしまう可能性も高いのです。

ポイント

• 神経を残せるので歯の寿命が長くなります。
• 神経を取るような治療に比べて治療時の痛みを少なくできます。
• ドックスベストセメントをいれた部分は、永続的な殺菌効果が期待できます。
• 3ヵ月の経過観察が必要です。
• 日本の薬事未承認のセメントです。
  しかしドックスベストセメントは、アメリカ最大の歯科関連団体であるADA（アメリカ歯科医師会）において安全な薬剤として許可を受け、アメリカでは一般的に用いられている製品です。